流通という手段で切り開く ロボットとドローンの未来

提供元:ソフトバンク コマース&サービス株式会社

2017.01.17

元々はパソコンソフトの流通にはじまり、様々なIT機器を扱っているソフトバンクコマース&サービスが、いまロボットとドローンの世界に進出している。そもそもなぜ、流通業者としてのソフトバンクコマース&サービスが、いまロボットとドローンだったのか。ICT事業本部 ドローン&ロボティクスマーケティング室 プロジェクトマネージャーである湯浅昭吾氏と、SBS事業本部 新規事業企画室 担当課長の引地広明氏。この事業の両輪である二人に、流通業者が考えるロボットとドローンについて伺った。

ドローン&ロボティクスマーケティング室 湯浅昭吾さん

ロボット&ドローンは 可能性の宝庫だった

各家庭では家事ロボットが身の回りの雑事を片付けてくれ、交通は空飛ぶ無人飛行機。一昔前のSF映画で頻繁に描かれた、そんな便利な世界がもうそこまで来ている。高性能AIを搭載し、コミュニケーションができるロボットはすでに一般家庭に入り込みつつあるし、ドローンも、いまや玩具の域を越え、様々なプロの現場で活躍を始めている。そんな、これからの未来を形作っていく業界に新規参入したソフトバンクコマース&サービス。同社は元々パソコンソフトの流通からスタートし、その後IT関連機器を幅広く扱ってきた。だが、ロボット&ドローン業界的にはまだまだ新参者。当然苦労する点も多い。

「ロボットメーカーや関係者とのネットワーク構築が最初の課題でした。ロボットメーカーさんにコンタクトを取ろうとしても、そもそもアクセスするルートがない。まずは、ロボット関連のイベントや講演などへの参加し、人脈を作るところからスタートしました。そうして徐々にロボットメーカーさんと繋がって、商材の取り扱いができるようになりました。ゼロからのスタートだったため大変な面もありましたが、いろいろな人と知り合い助けていただきながらビジネスが少しずつ前進していくことは新規事業の醍醐味だと感じています(引地)」

ロボットチームの責任者である引地氏は、そう語る。一方ドローンチームの湯浅氏の場合は、法人向けに特化していることもあり、その特殊性に最初はとまどったという。

「たとえば土木関係の測量にドローンを使うケースも増えてきているんですが、それを扱うには、当然測量に関するある程度の知識がないといけない。いままで自分たちがITで培ってきた知識はまったく役に立たないわけです。だから、いろんな分野を勉強する必要があります。法律についても知識がないといけません。(湯浅)」

SBS事業本部 新規事業企画室 引地広明さん

ただ、両者ともに、その苦労すら楽しみだと言い切れるだけの面白さがあると声を揃える。

「ロボットと一口で言っても、色々な特徴があります。人と会話したり、人間のコミュニケーションを手助けしたりするコミュニケーションロボットや、近年注目されている、STEM教育といって、科学技術系の理解を深めるためのロボットがあります。STEMロボットでは、たとえば、動きのメカニズムを学んだり、自分の思ったように動かすためにプログラムを書き込んだりすることができます。ロボットの世界は本当に多種多様。だから、どういうお客さまにどういうロボットを提案していくか、その辺りは工夫しがいがあってとても面白いですね(引地)」

「ドローンには可能性がたくさん詰まっていると思うんです。ですが、まだそれを実用段階ではうまく機能させられていない状況。それを流通の立場でどう改善していくか。今後の可能性を見据えながらやっていく感じはとてもエキサイティングです(湯浅)」

ロボットとドローンを通じて 社会への貢献を模索

なぜいま、ロボットとドローンだったのか? 両者に共通するのは「社会の役に立ちたい」という想いだ。

「社内の異動で新規事業を考えるという立場になりました。当社で扱っているようなIT商材以外も含め、あらゆるものの中からどの商材またはサービス選び、それを事業としてどのように組み立てていくか考えるのが難しかったですね。せっかく新規事業をやるんだったら、なにか社会問題を解決できるようなものをやりたいと思ったんです。だから、当初は、子育て問題だったり農業の抱える課題の解決だったり色々と構想はありました。高齢化の問題などが社会的課題として認知される中、高齢者のパートナーとしてロボットは有用なんじゃないかという発想から、ロボットを仕事にしたいと思うようになりました(引地)」

「法人向けドローンの場合は、危険の伴う高所での点検作業や、遭難者の捜索といった人命救助など、人の生死に関わる場面で活用できる可能性があります。現在のスペックでも充分に可能なはずなんですが、現実がなかなかそれに追いついていない。それをなんとか流通の側面から打破できないかなという思いはあります(湯浅)」

ロボットやドローンにかぎらず、テクノロジー系の話になると、開発というワードが重視されがちだが、そもそもどんなに良いものを作っても流通しなければ認知されず、認知されなければ、活躍の場はひどく限定されてしまう。

「今はまだ高額なロボットが多く、我々がロボットをお届けしたい方々にとって、お買い求めいただきやすい状況ではないと思います。ですので、もっとロボットが多くの人に認知され、ロボットが売れることによって生産コストが下がり、手に取りやすい価格帯になるという状況にいち早く持っていくことが、流通を行う我々の当面の目標です。(引地)」

「橋の点検にドローンを使うというアイデアがあるんですが、全国で橋は約70万基あるんですね。それを5年に1回点検する必要がある。単純計算で年間14万基の橋を点検しなければならないんです。それをドローンで点検することは可能なんですが、世の中の流れとしてなかなかそうなっていかない。それを打開するにはやはり生産性を上げて、コストをもっと安くする必要があります(湯浅)」

流通の活性化によって 豊かな未来を築き上げる

ロボットやドローンの流通をもっと活性化させることで、価格が抑えられ、市場規模も拡大する。そうなれば、今よりも誰でも気軽に手が出せる物になっていくはずだ。逆に流通がうまく行かなければ、冒頭で触れたようなロボットやドローンが活躍する、より便利な社会の実現は難しいのだ。

「どのメーカーさんも本当に真剣にロボット作りに取り組んでいます。自分たちが作ったロボットがどういう風に活用されていくか、ということにもとても気を配っています。だから流通の我々としても、真摯な姿勢で取り組まなければならないのです。ロボットをきちんとした形で普及させることで、よりよい未来を作りたい。そういう想いを大切にしていきたいですね((引地)」

「2月にグランドオープンする“ドローンバンク”というサービスは、保守やセミナー、操縦研修、保険など、ドローンについての悩みや疑問を解決するのが目的です。相談窓口だけではなく、課題を解決するためのソリューションサービスの提供まで行うのが特長ですね。取り入れたいけど、どうしたら良いのか分からないという業者さんは結構多いはずですから。売るだけではなく、その辺りのサポートも我々で担えればと思ってます(湯浅)」

ただお金が儲かるから良い、という考え方ではない。売るという範疇を超え、未来をきっちりと見据えた上での流通業務。長年、流通という仕事に関わってきたプロフェッショナルの2人が真摯に取り組めば、ロボットとドローンの業界に新風を吹き込んでくれるのは間違いない。そしてそれはきっと豊かな未来に繋がっていくはずなのだ。



文:櫻井卓  写真:田中郁衣

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