「ドコモみんなで歩こう!キャンペーン」 歩みから生まれる健康増進と仲間との絆

ドコモ・ヘルスケア

ドコモ・ヘルスケア株式会社が主催する、ドコモグループ内の健康増進イベント「ドコモみんなで歩こう!キャンペーン」が大好評である。全国各地のドコモグループの社員・スタッフが歩数を競い合うことで、組織内のコミュニケーションの活性化とグループ全体の健康増進を狙っているが、3年目を終えた今、前向きな課題と新たな希望が見えてきたと言う。本キャンペーン立案者の花田晃一さんと、4回目の開催に向けて準備を進める小松ゆみさんに、目指すキャンペーンの姿について聞いた。
ドコモ・ヘルスケア 花田晃一さん 小松ゆみさん
ドコモ・ヘルスケア 花田晃一さん 小松ゆみさん

年々盛り上がりを見せるキャンペーン・ストーリー

キャンペーン期間は10月1日から2ヶ月間。同社のスマートフォンアプリ歩いておトクやリストバンド型活動量計「ムーヴバンド3」などの製品を参加者全員が活用し、日々の歩数データを集計。解析されたデータをもとに、総合賞や個人賞の上位を決める。開催初年度の2014年から大きな反響があり、昨年では過去最多となる7,000エントリー以上を記録した。
「2016年度は参加者が大きく伸びました。単純に歩数だけの換算ではなく、歩数をもとに抽選してdポイントが貯まる“歩いておトク”という自社の歩数計測アプリを採用したため、誰でも上位を記録できるチャンスがあり、参加するモチベーションが上がったと思います。それから、毎年キャンペーンサイトを使って、優勝チームの報告や期間中のランキングを掲載するなど、盛り上がる仕掛けを考えていますが、今年はどんなプラスの楽しみを提供できるか思案中です。 初年度はみんなの歩数の合計が地球を飛び出し、月まで往復してまた月へ到達するくらいの距離でした。全国の参加者にイベントの規模感を感じてもらえたと思っています。」(花田さん)

ここまでの盛り上がりを予想していなかった花田さん。そこで、キャンペーン立案の意図と背景を伺った。

「最初は、ドコモ・ヘルスケア社内の担当間で競争するようなイベントがありましたが、実際に歩数競争をはじめてみたところ、参加者のコミュニケーションが徐々に図れ、歩くことを意識するようになっていく変化に驚きましたね。これはいい取り組みだなと思い、もっと多くの人に広げたいと強く感じました。企画を密かに温めつつ、当時のNTTドコモの社長であった加藤薫前社長に「社員の健康維持と、コミュニケーションの活性化を図れるイベントをやりたい」と直接伝えました。
すぐに「いいね!」というお返事をいただき、予め用意していたスポーツウェアにその場で着替えて頂き、加藤前社長のウォーキングスタイルを撮影し、ポスターを作成。少し強引だったかもしれませんが、快く引き受けて頂き、開催実施へと運んだ次第です。加藤 前社長の後押しがあったからこそ、ここまで大きなイベントに成長しましたね。」(花田さん)

狙い以上の効果が続々と。嬉しいエピソードの数々

キャンペーンをはじめて良かったと再認識する花田さんと小松さん。目的とするコミュニケーションの活性化や健康増進以外にも嬉しい効果が見られるようで、さまざまなエピソードを語ってくれた。

「2016年度の参加者から“50代になってはじめて運動で賞をもらったよ。同じ距離でも歩数が減るほど、キビキビと歩ける歩幅になってね”と喜びの声をいただいたのが印象的でした。気持ちと身体の変化を感じました。」(小松さん)

「ひとりではなかなか続かないことも、みんなと一緒にやれば続くんですよね。キャンペーン中は活発に“今日は何歩歩いたよ”とか“何歩までがんばろう!”とお互いに励まし合い、交流を図るのはいいことだなと。また、強豪チームのプロダクト部をはじめ、支店やドコモショップ、本社の組織など、それぞれが自分たちなりの楽しみを見つけています。各組織でバーベキューやウォーキングの対策ミーティングなど、仕事以外でのコミュニケーションがここまで派生するとは予想できませんでした。」(花田さん)

「まだあります。各支店や各ドコモショップで、キャンペーンに向けて関連するデータが取れるかという問い合わせを多くいただき、組織内の活性化を図る様子を感じることが多々ありました。キャンペーンへの参加意欲や盛り上がりが垣間見れて嬉しかったですね。」(小松さん)

「キャンペーン後のアンケート調査では、参加者のうち、歩く距離が増えた人は約7割以上。そのほかにスポーツなどの運動に関心を持つ方が増えました。また会社内だけでなく、家族とのコミュニケーションが増えたという声もあります。
最近では歩かないと落ち着かなくなったという方や、運動することで業務への集中力がアップしたり、健康増進につながる施策として有意義だ、といったさまざまな声が寄せられて嬉しいですし、私たちのやりがいにもなっています。」(花田さん)

一大キャンペーンを生み出す働きやすい環境とは

キャンペーン実施により、組織の一体感を深めることに成功した同社だが、じつは世界最大級の調査研究機関「Great Place to Work® Institute Japan」の2017年版「働きがいのある会社」で女性ランキング2位を獲得している。製品・サービスの開発、イベントなどの発想の原点は、こうした整った社内環境から引き出されるようだ。

「そもそもプライベートを充実させないと、仕事の発想力や効率が高まったりしないですよね。弊社では勤務時間を選択できるスライドワーク制度を積極的に活用する社員が多いです。性別に関わらず、この制度が使える環境があることが働きやすさにつながっています。在宅勤務や、女性だけでなく男性が育児に関わる機会も増えています。週に2、3人は在宅勤務を取っているのではないでしょうか。」(小松さん)
「やはり健康でないと、気持ちの充実は図れません。だから社内の至る場所でヘルスケアを意識しますね。例えば椅子をバランスボールに変えたり、昇降デスクを使う社員もいるほか、社外から健康に関わる講師を呼んで講演やセミナーが受けられます。

また、任意ですが、食事をコントロールする“食コンディショニングアドバイザー”の養成講座も受講できます。私も資格を持っていますが、社員全員が進んで取り組んでいて、自分たちの身体から社内環境を整えようとする意識が自然と根付き、質の高い仕事を実現できるのかもしれません。」(花田さん)

「食事の際も野菜を意識的に摂るようにしたり、残業時間中であっても20時までに夕食を済ませたり、また自社のアプリを使って食事や睡眠の管理をしている人も多いですよ。目に見える形で健康と向き合うことは、自分を見つめる有意義な時間をつくってくれますしね。」(小松さん)

一歩ずつ積み重ね、企業と社会に貢献できるサービスを

さらに良い環境をつくる起動力を目指す「ドコモみんなで歩こう!キャンペーン」。見えてきた課題と合わせて、夢のある目標を最後に語ってもらった。

「健康増進に取り組む社内の環境から、同キャンペーンは生まれました。今後は新たな課題として、他の企業に向けたキャンペーンをつくることで、より多くの方々が健康に、生き生きと活躍できる会社づくりに活かしてもらえたらと感じています。自分たちや会社にとって役立つと思ったことは、どんどん外へ広げていきたいと感じています。 健康のために歩き、コミュニケーション活性化させることはどこの会社でも必要であり、有益だと考えています。だから健康経営を意識される企業の方に、ぜひ取り入れてもらえるようにしていきたいです。また、複数の企業で力を合わせた大きなキャンペーンも実施できたら、さらに歩くことが楽しくなるのではと思っています。」(花田さん)

「2017年は社内でもいろいろなサービスと関連させ、楽しみを増やしていけるキャンペーンに発展させていきたいです。また将来的に、この施策をドコモグループだけでなく、さまざまな人・場所での実施に応用させていただけたら嬉しいです。」(小松さん)
「私たちが提供するサービスによって、参加するみなさんが健康になることは意義のあることです。社会にとっても健康経営は役立つことなので、歩こうキャンペーンをはじめさまざまなサービスを通して健康になる人を増やしていきたいです。」(花田さん)

「いきなり中性脂肪やメタボ解消と言われても、何をしていいかわからないと悩んでしまう人は多いはずです。まずはランチのために少し遠出して歩いてみたり、通勤時にひとつ先の駅まで歩くことからはじめてみてもらいたいですね。また、オフィスビル内や駅ではできるだけ階段を使うなど、日常生活にある敷居の低いところから、まずスタートしませんか?と一歩ずつ呼び掛けをしたいです。“歩こうキャンペーン”の参加によって健康に対するみなさんの意識が向上し、習慣化されることが大きな目標です。健康寿命をうたう社会に貢献できる、小さな一歩がここにあると確信しています。」(小松さん)

文 :杉田直子 写真:山田敦士

2017年3月31日

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