【RECRUITMENT】“イベントテック”カンパニーが見据えるイベント市場の未来

イベントレジスト

インターネット上でのコミュニケーションが当たり前の現代。だがそれは必ずしも、リアルでのコミュニケーションの希薄化に結びついているとはいえない。参加者が一堂に会し体験をともにする「イベント」の市場規模は、約16兆円で拡大傾向(2016年度日本イベント産業振興協会調査)。デジタル社会だからこそリアルの価値が再認識されてきているのだ。

そんなイベント業界をITの力で進化させている企業がある。2011年に設立されたイベントレジストだ。まだ若い企業ながら、創業メンバーはYahoo!、Microsoft、Google出身の精鋭ばかり。2014年には日本経済新聞社が1億6500万円を出資したことで話題になり、近年の売上は倍増以上のペースで拡大しているという。現在、人員補強のために新メンバーを募集中ということで、募集職種の先輩社員であるセールス&マーケティング部門の村松烈さんにお話を伺った。

イベント運営効率化の先のニーズに応える『EventRegist』

イベントレジストは一言でいうと、オンラインのイベントプラットフォームを運営する企業。運営サービス『EventRegist』は、誰でも気軽にイベント告知や参加者管理、チケット購入決済などがきるシステム。10人規模のセミナーからのべ10万人を動員する大規模イベントまで、BtoB、BtoC問わずさまざまなイベントに導入されている。
イベント告知、チケット購入などを一括で行える『EventRegist』
イベント告知、チケット購入などを一括で行える『EventRegist』
『EventRegist』は、単にイベント運営の効率化を図るサービスではない。真の強みはマーケティングの側面にある。


村松氏:ひと昔前のイベントはお祭りノリと言いますか、「やって終わり」というケースがほとんどでした。いくら大人数を動員しても、そこから何人顧客になったかなどの成果が把握できないと、次のイベントやビジネスに活かせない。逆に来場者数がふるわなかった場合も、原因を分析する術がありません。


特に近年は、サービスの内容や価格で差別化を図るのが難しい時代ですから、「ファンをつくること」を目的にイベントを開催する企業が増えました。イベントを通じて何人ファンになってくれたか、その人は何度足を運んでくれているか、何人の知人に紹介してくれたか…そういった情報を収集できるのが『EventRegist』導入のメリットです。情報がわかればイベント担当者は計画や予算を立てやすくなり、決裁者に提案や報告もしやすくなります。
『EventRegist』の導入で受付もスムーズに。盛況なイベントの裏側には、ITのチカラを駆使した戦略運営がある
『EventRegist』の導入で受付もスムーズに。盛況なイベントの裏側には、ITのチカラを駆使した戦略運営がある
利用いただいているクライアントの社数は公表していませんが、年々確実に増えています。『TOKYO GAME SHOW(ビジネスデイ・海外一般チケット)』『ツーリズムEXPOジャパン』『東京国際映画祭(プレス管理)』といった大規模イベント、企業のカンファレンスや説明会など、業界問わず幅広いイベントをお手伝いさせていただいています。基本機能が備わったベーシック版と、必要な機能を選んでカスタマイズできるプレミアム版があり、集客や運営のソリューションサービスも提供しています。

ビジネスの可能性を広げるため、海外企業とも積極的にタッグを組んでいる

CEOのヒラヤマ氏は、Yahoo!入社前にアメリカで起業した経験もあり、イベントレジスト創業当初から海外進出を視野に入れている。現在はシンガポールに拠点を展開。サービスは日本語・英語・インドネシア語・タイ語・中国語に対応しており、海外のクライアントも多いという。


村松氏:日本と海外ではイベントの文化も違います。イベント内容やチケットを紙に印刷して持ってきたり、きちんと整列して待ったりする習慣はもともとない国が多い。ゲームで当たったときなんかは、派手な演出をしたほうが喜ばれたりもします。そのため、海外では、日本とは異なるプラン内容や料金形態でサービスを提供しています。


シンガポールはイベント大国なので、ニーズは山ほどあります。ビジネスイベントはもちろん、ランニングやヨガイベント、ビアフェスなども多い印象ですね。今後はより積極的にアジア地域を中心に展開していきたいと考えています。


また、マーケティングオートメーション(MA)業界大手のアメリカHubSpotや、Oracle Marketing Cloud向けに、『EventRegist』を通じたイベント参加者のWeb上の行動をトラッキングできる機能を開発。どんな経路でイベントに申し込んだか、ほかにはどんなことに関心を持っているかなど、顧客獲得、ファン獲得のために必要な情報を集められるようになっています。
自分が行くべき場に行けて、会いたい人に会えて、有意義な時間を効率的に過ごせることが、イベントの理想の形であり、単に獲得した名刺の数だけではなく、それ以外の付加価値をもたらすこともできます。いずれは、ユーザーが関心を持ちそうなイベントを自動ピックアップするレコメンド機能なども完備したい。主催者ページをフォローするとお知らせが来るなどのコミュニティ機能はすでに導入しているので、このように『EventRegist』内でクライアントがファンをつくれるような仕組みもさらに充実させていきたいです。

大手外資コンサルからイベントレジストに転職を決めたワケ

2009年に新卒で大手外資コンサル会社に入社した村松さん。年功序列ではなく実力でキャリアアップしていける企業を自ら選び、ITコンサルタントとして活躍していた。そのキャリアを捨て、業界も企業規模もまったく違うイベントレジストに転職したのはなぜか。


村松氏:4年ほど勤務したところで、ひと呼吸おきたくなり、サンディエゴに留学したんです。外資系なのに英語が苦手だったので、その勉強も兼ねて(笑)。僕がいた会社には、退職しても戻ってこられる制度があり、上司も「戻ってこいよ」と言ってくれていました。でもその上司もいつ外へ飛び出すかわからなかったし、僕自身も留学を機にもっと外の世界を見てみたいと思うようになり、転職することにしました。


外資の風土に慣れていたので、日系の大企業は見ていなかったです。前の会社は当時すでに数千人の社員がいて、一人ひとりと深く付き合える規模ではなかったため、30人以下くらいのベンチャーが理想でした。
イベントレジスト(以下:イベレジ)はエージェントの紹介で知ったのですが、面接に行ってみてまず雰囲気が合いそうだなと感じました。スタートアップというと、若い人たちが勢いと気合いでやっているという先入観がありましたが、イベレジの経営陣は30代後半が中心で落ち着いた雰囲気。


面接で話を聞いてみて、イベントビジネスにも興味を持ちました。参加者は名刺を2枚出さなくちゃいけないとか、招待状があるのに入れなくて大行列とか、イベント運営に課題があったこともそもそも知らなかった。それに、単純に受付をさばくスピードを上げる…といった効率化だけの話ではなく、参加者の行動履歴などオフラインのデータを収集してビジネスに繋げている点もおもしろそうだと感じました。


自社のプロダクトを持っているところも、前の会社にはなかった特徴。自社商品を活用したソリューションや、実際に使うクライアントからフィードバックをもらって商品をブラッシュアップしていく過程など、前職ではできなかった経験ができるところにも魅力を感じました。

信頼できる経営陣と働くことの楽しさを知りました

落ち着いた雰囲気で、勢いに頼らず着実にビジネスを成長に導いているイベントレジスト。村松さんいわく「大人ベンチャー」だという同社の魅力的な社風は、こんなエピソードからもうかがえる。


村松氏:経営陣に何かを提案して、「NO」が出たことは一度もありません。以前、取引できればイベレジの知名度やブランド価値がグッと高まるような有名イベントに営業する機会があったのですが、いざクライアントと話してみると、機能的にも予算的にもうちとはどうしてもマッチしなかった。それでも無理やり受注することは可能でしたが、クライアントにも自社にも有益ではないと思い、CEOのヒラヤマに「入れなくてもいいですか?」と相談したんです。会社の実績を考えたら大きな損失なので、許可はおりないだろうと思っていましたが、答えは「村松がそう考えるならそれでいいよ」でした。


たとえ入社したばかりの新人が言っても、答えは同じだったと思います。自分できちんと考えて出した結論であれば、認めてバックアップしてくれる社風なんです。そのたびに経営陣に対する信頼感が増しますし、自分で考えて動くことへの責任も以前より意識するようになりました。


オフィスはワンフロアで、経営陣も社員もすぐそばで働いているので、風通しはすごくいいですね。「ちょっと話があるのでコーヒーでもどうですか?」なんてことは日常茶飯事です。
CEO・ヒラヤマ氏との距離も近く、相談ごとがあればすぐにディスカッションができる
CEO・ヒラヤマ氏との距離も近く、相談ごとがあればすぐにディスカッションができる

セールス&マーケティングの仕事とは?

入社時は顧客リストの管理や問い合わせ対応からスタートし、現在は営業と開発の間のようなポジションに立っているという村松さん。仕事内容について詳しく伺った。


村松氏:営業活動はインバウンドがメイン。事例をWeb上でアップしているのでそこからの問い合わせや、『EventRegist』導入イベントに参加された方からの問い合わせ、クライアントからの紹介、あとは経営陣はじめ顔の広いメンバーが多いので、知り合いからのお声がけというケースも多いです。


今は営業活動と並行して、プロダクト開発にも携わっています。クライアントからの要望をもとに開発側と話し合って、機能追加やUX向上のためのブラッシュアップをするといった、プロジェクト・プロダクトマネージャーのような立ち位置ですね。


クライアントの業種や目的、担当者のITリテラシーなどによって、求められるものは毎回異なります。AIやビッグデータ時代に突入し、マーケティングデータ収集を重要視し、WEB事前登録を導入しているクライアントもいれば、クローズドイベントの招待状や大規模イベントのDMなど、従来のやり方を重要視されるクライアントも多くいらっしゃいます。大事なのは、それぞれのニーズを的確に掴みアジャストしながら、イベントの形態によって適切な方法をご提案することです。時代とともに変化を遂げているイベント業界ならではのおもしろさだと思います。
自身が関わったイベントは現場にも足を運んでチェック。イベレジオフィスには多数のパスが成果の軌跡として残っている
自身が関わったイベントは現場にも足を運んでチェック。イベレジオフィスには多数のパスが成果の軌跡として残っている
一緒に働くメンバーは経歴も性格もバラバラ。クライアントによって合うタイプは異なるため、求める人物像にも「こうでなければいけない」というものはないそうだ。


村松氏:現在セールス&マーケティングは、育休中の女性社員と、2017年に新卒で入った女性社員、合わせて7人。女性メンバーは相談しやすいキャラというか、細やかなサポートが得意なタイプ。一方で僕は、クライアントに「それ本当に必要ですか?」とかざっくばらんに言ってしまうタイプなので、相談の電話は僕ではなく他のメンバーにかかってきたりします(笑)。でも僕のようなタイプを求めるクライアントもいますし、そこは個性があっていいと思っています。


イベントの知識も特に問いません。新卒入社のメンバーはイベントが大好きで、学生時代もボランティアをやっていたようですが、経営陣も僕も異業種出身ですから。それよりも必要なのはコミュニケーション能力。たとえばクライアントから「こんな機能をつくってほしい」と言われたとき、それをそのまま持ち帰るのではなく、理由や目的まできちんとヒアリングできるか。話を聞いてあげられることがまずは重要かなと思います。
新卒で入社したメンバーとも積極的に意見交換。年齢に関係なくメンバーをパートーナーとしてお互い認めあっている
新卒で入社したメンバーとも積極的に意見交換。年齢に関係なくメンバーをパートーナーとしてお互い認めあっている

子供のお迎え、趣味のハンドボール・・・。プライベートも大充実

仕事から帰ったら寝るか、寝ないで趣味の時間を作るかの日々を送っていたという前職時代に比べ、生活スタイルはどのように変化したのだろうか。


村松氏:転職して自分の時間が格段に増えました。小さい子どもが2人いるのですが、僕が保育園にお迎えにいくこともよくありますし、以前のように夜中に帰宅する…なんてことはなくなりましたね。勤務時間は一応10〜19時ですが、目標に向かってやるべきことをやっていれば働き方は基本的に個人の裁量。経営陣もしょっちゅうジムに行ったりしていますしね(笑)。その代わり、誰かが困ったときは助け合う風土も根づいています。


僕は学生時代からずっとハンドボールをやっていて、今も社会人チームで活動しています。今年は関東ベスト4になりまして、8月に全国大会に出場します。会社のメンバーが応援に来てくれることもあって心強いですよ。こういう社風でなければ趣味もなかなか続けられないと思うので、本当にありがたいです。
試合後の対戦相手(中学時代からのライバル)との写真
試合後の対戦相手(中学時代からのライバル)との写真
イベレジは、業界という面でも社風という面でも、自分の考えを尊重して自分らしく働ける会社だと思います。運営、データ収集・分析、参加者同士のビジネス機会の創出など、さまざまな側面からイベント全体の質を高めていきたいと思っていますので、興味を持たれた方はぜひ話を聞きにきてください。
募集職種 アカウント エグゼクティブ
オンライン イベントプラットフォーム「EventRegist」のプレミアム機能を検討していらっしゃるイベント主催者の方(主に企業のマーケティング担当者、展示会/カンファレンス主催者など)やイベント運営会社の方を新規発掘し、 EventRegist を活用したイベント運営について提案→ご利用につなげていただく仕事です。提案内容は EventRegist についてはもちろん、クライアントの課題に応じてイベントスタッフ手配やイベント全体の運営にまで多岐に及びます。



★歓迎経験・能力
・法人営業経験: 3-5年以上
・WEB/モバイルビジネスまたは IT業界でソリューション営業経験をお持ちの方
・法人イベントやカンファレンスの企画・運営まで、イベントプロデュース経験のある方
・臨機応変に対応できる柔軟性・スピード
・パワーポイントを用いた提案資料作成、プレゼンテーションスキル



★応募はイベントレジスト採用ホームページから
http://eventregist.jp/career/

募集職種 マーケティング
オンライン イベントプラットフォームである「EventRegist」をご利用いただくためのマーケティング活動に携わっていただきます。主に個人の方が主催するイベント数を増やす活動と、法人主催のイベント数を増やすためのマーケティングコミュニケーションの戦略立案、実行まで推進していただきます。



★歓迎経験・能力
・プロモーションの企画立案から実施、結果検証までの経験: 3年以上
・プロジェクトマネジメント能力のある方
・臨機応変に対応できる柔軟性・スピードのある方
・マス・オンライン・オフライン、広告・宣伝・広報を含めたコミュニケーションに関して全般的に理解していらっしゃる方
・BtoBのWebサービス領域におけるプロモーション経験のある方
・カンファレンスや法人イベントの企画・運営経験のある方



★応募はイベントレジスト採用ホームページから
http://eventregist.jp/career/

2018年7月25日

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