投資初心者のココロを掴む「FXフォロートレード」。エキサイトグループが新たに仕掛けるFX新時代への挑戦

エキサイトワン

6月20日、インターネット情報サービス大手のエキサイトは、グループ企業のエキサイトワンを通じて新世代FXフォロートレード「macaso(マカソ)」の提供をスタートすると発表した。同グループ初のフィンテック事業となるmacasoは、知識や経験が必要なFX(外国為替証拠金取引)の投資判断を優秀な実績を誇るトレーダーと自動取引に任せ、より気軽に投資が可能になる初心者でも始めやすいサービスだ。今回、サービスの概要をエキサイトワン代表取締役社長の臼田琢美氏に伺った。

「新世代FXフォロートレード」とは?

今回スタートするmacasoは、エキサイトが従来から提供してきたFXフォロートレード「ZuluTrade」を日本向けに使い勝手を向上し、一新させたもの。サイトデザインやユーザーインターフェースを一新し、若年層から投資家層まで幅広い顧客の取り込みを狙う。そこでまずは、臼田氏にmacasoの詳しい仕組みと魅力を聞いた。


――6月20日からmacasoの口座開設申し込みが始まりました。FXフォロートレードというのはまだあまり馴染みのない投資方法ですが、金融サービスとしてのmacasoの強みを教えてください。


臼田氏「従来のFXでは投資家本人が為替レートの変動を予測して売買の判断を行いますが、macasoでは投資家は我々が『マカソムリエ』と名付けた実績あるトレーダーをフォローして、彼らに投資の判断を任せて為替の売買を行います。イメージ的には投資信託に近い面がありますが、投資信託は運用全体を任せるのに対して、macasoは投資判断を任せる助言サービスで、ご自身で設定した投資規模やリスク度合いに応じて自動的に売買する仕組みです。運用状況を見てトレーダーのフォローを容易に変更することが可能のほか、通常のFXのように自分の裁量で売買できる自由度の高さもあります」
――90年代のオンライン証券黎明期から数々のサービス立ち上げに携わってきた臼田さんにとってmacasoは念願のサービスだと聞いています。


臼田氏「FXフォロートレードの仕組み自体は10年ほど前に生まれたもので、証券業界でも皆が面白いと言っていたのですが、いろいろとハードルがあってなかなか浸透してこなかったんです。その一方で、今では話題の仮想通貨を含めていろいろな金融サービスがありますが、どれも既に競争が激しいという実情があります。そこで、もう一度キチンとFXフォロートレードを良いサービスにしていけば、新たな投資文化を生み出せるのではないかとチャンスを感じたのです」


――本サービスで重要なポジションとなる「マカソムリエ」とはどのような方々なのでしょうか。


臼田氏「世界中の約3万人の実績あるトレーダーの中から、当社の審査基準で100人程度を選んでいます。投資家の方々は、各マカソムリエの勝ちトレード数、勝率、累計損益、最大損失、トレードの特性などを見ることができ、さらには投資条件とマカソムリエの過去実績による、投資シミュレーションも可能です。そうした点を考慮しながら投資方針にあったトレーダーを選ぶことができるようになっています」
――我々にとっては優秀なトレーダーの取引をトレースできるのは非常にありがたいことですが、macasoでの運用はマカソムリエにはどんなメリットがあるのでしょうか。


臼田氏「マカソムリエはご自身の運用での利益を追求するだけでなく、フォローされた顧客の売買におけるスプレッド(売り値と買い値の差額)の一部を助言報酬料という形で受け取る仕組みです。つまり良い成績を上げてフォローが増えれば一挙両得なのです。多角的な要素で決められるランキングを4時間毎に更新しているのでいつでも最新の成績を確認してフォローするマカソムリエを選んでいただけます。」

「一歩目で大損」のリスクを極力避けて、超初心者でも“続けやすい”FX

macasoの発表後、エキサイト株が大幅高するなどマーケットからの期待値も高い。そうした中でこのサービスが担うのは、若い世代を中心にFXに興味を持ちながらも実際に活用することに及び腰な初心者層の受け皿になっていくことだ。実際に、日本のFX取引の口座数は2010年から2015年の5年間で約346万件から約663万件へとおよそ倍増しているが、実際の稼働比率となると19.0%から11.4%へと半減している(外国為替取引ニュースサイト「FOREX PRESS」より引用)。


――FX業者が行っている初心者向けセミナーでは平日でも満席ということが少なくないと聞きますが、そうしたFXへの関心の高さに反して、まったく動いていない口座が増えているのはなぜなのでしょうか?


臼田氏「FXは比較的トレードを行う回数が多いので、一生懸命小まめにチェックしなければいけません。それだけに短期間だけやってみて飽きたとか、うまくいかないからやめるというケースが少なくないんです。そうした事情から口座は作ったけど継続していないということが大きな原因だと思います」


――比較的少額から始められるだけに、一歩目で大きくつまずいて簡単に諦める人も多いということですね。


臼田氏「その点でいうとmacasoは、実績のあるトレーダーの方に売買の判断、通貨ペアの選択、売買のタイミングなど投資判断を任せることができるので、知識や経験の乏しいFX初心者の方にも極めて合致したサービスになっています。フォローと条件設定だけを行えば、あとはマカソムリエの売買に合わせて自動的にトレードできるので普段忙しい方にも続けやすいはずです」
――しかしながらFXというとやはり気になるのは投資リスクです。レバレッジを使って投資資金の何倍もの売買が可能になる分、高いリスクを負うことになります。


臼田氏「投資に関するリスク自体は通常のFXと変わりません。このサービスを使ったからといって投資のリスクが減ることはないです。ただ、知識と経験に乏しい方がポンとFXに投資して、何もわからないまま売買して簡単に巨額を失うといった失敗をすることに比べたら、実績と経験のある人についていく方が大きな失敗は避けやすいはずだと思います。さらに初心者の方が失敗してしまうと次善の策を見つけるのは難しいと思いますが、macasoならフォローするマカソムリエを変えるという手が打てます。例えば、3人のマカソムリエをフォローしている場合に、一方がダメなら儲かっている方にロットを増やすというようなことができます」

これまで金融サービスと接点のなかったようなお客様にも利用していただくために

macasoはエキサイトグループにとって初のフィンテック事業となる。同社のような情報産業企業が、こうした事業に参入する意義はどのようなところにあるのだろうか。


臼田氏「エキサイトには様々な事業とメディアがあって、各サービスにそれぞれのユーザーが集まっています。そういうスケールメリットを活用しながら、これまで金融サービスと接点のなかったようなお客様にも利用していただけると思っています」


――投資初心者に向けてという点では、直感的に使えるユーザーインターフェースはもちろん、白とライトグリーンを基調にしたサイトデザインや、カルガモをモチーフにしたロゴもビギナーに受け入れやすい印象ですね。
臼田氏「見やすさと使いやすさは特に重視した部分です。また、明るいサイトデザインにはFXトレードの新たな一面を提供していきたいという思いを反映しています。カルガモのロゴは、カルガモの親子のように投資家の方がマカソムリエについていくというイメージから生まれたものです。」


――最後にmacasoの将来的な展望を教えてください。


臼田氏「日本のFX取引の口座数は株式取引の口座数に比べると3分の1程度。FX市場に担保として預けられている預託証拠金は個人金融資産全体の1000分の1ほどです。そうした数字を見てもFXフォロートレードは新規開拓の余地が大きい市場といえます。その中でmacasoは従来のFXサービスとは同じことをやろうとは思っていなくて、例えば、売買プログラムを増やす、マカソムリエを拡充する、さらには仮想通貨を絡めるなど、市場の成長に合わせながら面白い発展ができると思っています。あとはスマホアプリなど時代に合わせたツールを増やしていきながら、より幅広い方々に使ってもらいたいと考えています」
6月20日に口座開設の申し込みを開始し、まもなくサービス開始を予定しているmacaso。比較的低額からスタートできることもあって身近な投資と思われがちなFXだが、実際には細かな知識や為替レートのチェックが必要で、「儲からない」「売買が大変」と諦めたことがある人も少なくないだろう。そうした経験のある人、もしくはまったくの投資初心者という人も大切な資産を運用する際の選択肢としてmacasoの利用を検討してみてはいかがだろう。


macaso(マカソ) | エキサイトワン https://macaso.jp/LP/

2018年7月11日

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