2019年7月5日

マスタープラン・コミュニティ−60エーカーの街づくり
「ザ・ハワード・ヒューズ・コーポレーション」が
ハワイで開発するワードビレッジの魅力

ザ・ハワード・ヒューズ・コーポレーション

PROFILE

  • サイモン・トレーシー

    サイモン・トレーシー Lend Lease社のCEO、BlackRock Real Estateの米国エクイティ部門の責任者などを経て、2018年にザ・ハワード・ヒューズ・コーポレーションに入社。ハワイ プレジデントに就任し、ワードビレッジの開発、計画、運営などを統括している。米国、アジア、ヨーロッパ、ラテンアメリカなど、各地で20年以上に渡る不動産取引の実績を持ち、その総額は300億ドル以上にのぼる。

PROFILE

  • トッド・アポ

    トッド・アポ ウォルト・ディズニー・コーポレーションに、アウラニ・リゾートの広報担当ディレクターなどとして従事。ホノルル市議会のメンバーとして6年間勤務した経験も持つ。ザ・ハワード・ヒューズ・コーポレーション入社後は、コミュニティデベロップメント部門のシニアヴァイス・プレジデントとして、ワードビレッジのコミュニティおよび行政との渉外を統括。さらに広報から慈善事業に至るまで、ハワイでの様々な社会的・文化的活動を監督している。

「ザ・ハワード・ヒューズ・コーポレーション」(以下、ハワードヒューズ社)は、全米各地で大規模な複合再開発プロジェクトを手がける米国でも指折りの不動産デベロッパーだ。現在、ニューヨークやラスベガスなど5都市で開発を進める同社の「マスタープラン・コミュニティ」は、都市開発における数々の賞を受賞。2016年には日本支社を設立し、主にハワイ・ホノルルに開発中の「ワードビレッジ」のプロモーションに力を注いでいる。この度、今年1月に発表されたワードビレッジの最新タワーレジデンス「コウラ(Ko’ula)」のPRを兼ねて、同社のハワイ プレジデントであるサイモン・トレーシー氏とコミュニティデベロップメント部門のシニアヴァイス・プレジデントであるトッド・アポ氏が来日。東京・六本木にあるワードビレッジ ジャパン ギャラリーにて、同社のマスタープラン・コミュニティが目指すものと「コウラ」の魅力などについて伺った。

マスタープラン・コミュニティが目指す街づくり

アメリカ・テキサス州に本社を置くハワードヒューズ社は、20世紀前半の同国において映画産業と航空産業で巨万の富を築いた実業家ハワード・ヒューズ氏の不動産投資事業を基盤としている。同氏の志に根ざした「未来のための設計」「卓越した実行力」「巧みなデザイン」「文化のクリエーター」を企業DNAとし、洗練された都市開発で高い顧客満足度を獲得している。特にハワイ・ホノルルの中心部に開発中の「ワードビレッジ」は、全米住宅建設業者協会による「マスタープラン・コミュニティ・オブ・ザ・イヤー」や同国の住宅専門誌ARCHITECTUAL DIGESTによる「ベスト・マスタープラン・コミュニティ」賞を受賞するなど評価が高い。まず初めに両氏に同社の都市開発へのこだわりについて聞いた。

--まずはハワードヒューズ社が行っているマスタープラン・コミュニティの特徴を教えてください
トレーシー氏
「映画界のパイオニアであったハワード・ヒューズのように、各地のマスタープラン・コミュニティを映画監督のようにコントロールしているのが私たちの仕事です。その上で当社がマスタープランの中心に置いているのは『コミュニティ』の存在であり、誰もが働きやすく住みやすい環境を作ることが使命になっています。例えばワードビレッジでは、60エーカー(約7万3千坪)の土地と30エーカー(約3万6千坪)のハーバーの中に一つの都市をクリエーションするような街づくりを行っています。そこでは居住者の方々の暮らし、日々の動線や様々なニーズに合わせて、まるで映画のセットのように建物や公園を配置することができます。また、近年ではウェルネス(健康)、サステナビリティ(持続可能性)、デジタルなどの点において、世界の様々なベストプラクティスもプランの中に取り入れています。」

--ウェルネスやサステナビリティというのは世界的なテーマにもなっています。

トレーシー氏
「そうですね。ウェルネスについて言えば、今の時代は誰もがメンタルヘルスやストレスの問題を抱えかねないだけにリフレッシュの重要性がますます高まっていると感じます。その上で我々が重視しているのは、24時間体制のセキュリティや道路清掃の徹底といった安全性や清潔さへの配慮、そして人々の交流と余暇の場になるオープンスペースの設置です。複数社が各々開発を行っている地域でも小さなオープンスペースを設置することは可能ですが、当社のように大きくまとまったオープンスペースを確保することは極めて困難です。ワードビレッジではヴィクトリア・ワードパークという1.5エーカー(約1800坪)に及ぶ広大な公園を開発中ですが、こうした開発が行えるのもマスタープランならではだと言えます。」

アポ氏
「この夏、ワードビレッジにはハワイ・パシフィック・ヘルスが運営するクリニックがオープン予定です。さらにワークアウトやダイエットを目的としたフィットネス施設の設置も検討しているところです。また、サステナビリティへの取り組みとしては、ハワイで唯一、国際的な環境認証の最高ランクであるLEED-NDプラチナを取得し、省エネや自然採光の技術の投入、室温上昇を避ける建材の採用のほか、屋外でも歩道を広げ木陰を増やすことで、車に頼らずに移動できるような、環境に優しい街づくりを行っています。」

--外国のベストプラクティスを取り入れるというのもハワードヒューズ社のマスタープランらしさですね。
アポ氏
「ワードビレッジでは『グローバルな体験から受けたインスピレーションを、ハワイの自然の美しさとブレンドする』ことをビジョンに、海と山の景観に恵まれた土地と海外のベストプラクティスとの融合を図っています。それは先ほどのウェルネスやサステナビリティへの取り組みのほか、世界のグルメやアート、音楽といった文化も交えながら新しいコミュニティの歴史を作るということです。

--様々なベストプラクティスを取り入れながら、ワードビレッジのマスタープランも日々アップデートされていくということですね。

トレーシー氏
「日本語には『改善』という言葉がありますが、ワードビレッジのマスタープランもiPhoneのように毎年新しいアイデアを導入しながら変更を加えています。例えば去年は、水とワードビレッジをつなげて、さらに山の方まで見通せる景色を作るというアイデアを加えました。そして、緑をさらに増やして、人々がリラックスできる空間を作りたいと思い、当初予定していた建物の建設を取りやめ、公園を大きくするという決定をしました。このように、毎四半期のように新たなアイデアを取り入れて、常に新しい街づくりを行なっています。」
アポ氏
「我々のマスタープランは、事前に決められた区画に決められた数の建物を作る、という限定的な開発計画ではなく、時の流れの中で、人々の暮らしや街のあり方を理解し、調和を図りながら計画を進めてゆくことができます。それは『巧みなデザイン』『文化のクリエーター』という我々のDNAとも合致したあり方だと思います。我々の物件は同地域の他の物件に比べると高額ですが、それでも世界で最も住みたいコミュニティとして高く評価されている理由は、そうした先進性によるものと考えています。」

--その中には、日本から着想を得たアイデアもあるのでしょうか。

トレーシー氏
「安全性や清潔さのほか、コミュニティのあり方で日本に学ぶところは多いですね。私は東京にも5年間住んでいたことがあり、当時は夏のお祭りを見る機会が何度もありました。小さなコミュニティが集まって楽しむ姿を見て、私たちのマスタープラン・コミュニティでも同じようなものを作りたいと考えてきました。実際にイルミネーションイベントやワインフェスティバルなど、コミュニティのための催しを毎週開催しており、日本のお祭りに通じたアイデアが実行されています。実は公園の中に小川を通すという案も、去年、このジャパンギャラリーを訪れた際に、隣の公園を見て得たインスピレーションから生まれたアイデアなんです。」

新タワーレジデンス「コウラ(Ko’ula)」の魅力

2014年に販売開始した「ワードビレッジ」は、西にホノルルのダウンタウン、東にアラモアナセンターとワイキキを置く一等地に位置している。もとは1870年から2002年までの長きにわたって資産家のワード家が管理していた60エーカーに及ぶ土地で、そのレガシーとともに2010年にハワードヒューズ社が開発を引き継いだ。これまで「ワイエア」「アナハ」「アエオ」「ケ キロハナ」「アアリイ」と5つのタワーレジデンスを発売。いずれも高い評価を集め、竣工済みの4棟はほぼ完売している状態だ。また、現在建設中で残戸わずかとなっている「アアリイ」は、ハワイ初のターンキープロジェクト(インテリアや生活用品が設置済みで即入居可能な住宅)としても高い注目を集め、いずれも著名デザイナーの設計による建築は、オアフ島全体の景観を変えるほどのインパクトをもたらしている。そして今年、新たなタワーレジデンスとして発表されたのが「コウラ(Ko’ula)」である。

--現在、ワードビレッジの開発はどのように進んでいるのでしょうか。
トレーシー氏
「現在は一昨年に開発が始まったヴィクトリア・ワードパークを筆頭に、倉庫や工場などの跡地を公園に再開発する計画が進行中です。また、ハーバーの整備も間もなく完了します。将来的には現在建設中の鉄道の駅も誕生し、アラモアナセンターと直通で繋がる予定です。レジデンスの販売についても好調で、現地民の購入率が高い一方で、全体の19%の購入数を日本人の方が占めているのも特徴です。全ての開発が完成した際には4500戸以上の住宅と約100万平方フィート(9万2903平方メートル)の商業スペースを有する予定です。」

--今年、新たに発表された「コウラ(Ko’ula)」の魅力を教えてください。
トレーシー氏
「ヴィクトリア・ワードパークに面したコウラは、今まで我々が手がけた物件の中でも最も美しい場所にあります。建物についてもシカゴ国際空港の新国際ターミナルの設計が決まっている『スタジオギャング・アーキテクツ』が手がけ、ハワイの植物を連想させる美しいものになっています。同様にインテリアデザインも世界的に評価が高い『ヤブ・プッシェルバーグ・スタジオ』が担当しています。スパ、プール、ジム、プライベートダイニングなどのアメニティスペースを揃えているところも魅力です。全565戸のうち55.6%が事前販売済み(2019年3月末時点)で、今年1月の発売以降も順調に販売数を伸ばしています。」

--最後に、海外にこうしたギャラリーを設けるのは日本が初めてということですが、日本のマーケットに力を入れる理由を教えてください。
トレーシー氏
「ハワイに住む人の3分の1が日本にルーツを持った名字を持っているなど、日本とハワイは歴史的にも長いつながりがあります。そうした上で日本人が海外投資先、あるいはセカンドライフを過ごす場所としてハワイを検討するというのは自然な流れだと考えていますし、長年のパートナーシップがワードビレッジへの関心に繋がっているとも感じます。ワードビレッジには、世界で最も成功した日本食レストランのひとつである『NOBU』もありますし、この春にも新しい日本の飲食店がオープンしました。マーケットにおいてもコミュニティ形成においても、日本の方々の存在はこのワードビレッジに欠かせないものになっています。」 
ザ・ハワード・ヒューズ・コーポレーション

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