−−飲食店や小売店の例を挙げていただきましたが、おそらく不動産業界とも親和性が高いサービスですね。
今はレストラン、ドラッグストア、レンタルスペースなどの業態で実証実験を行っていますが、確かに不動産業も高く利用価値を感じていただける業種のひとつだと思います。
実際にあるリノベーション会社の事例では、施工物件に多数の業者が出入りするため、鍵の受け渡しをスマート化し、施工中のやりとりもコミュニケーションカメラを通じて行うというケースもありました。
賃貸業においても徐々に浸透しつつある入居前の無人内見に使えますし、空き家の管理、民泊などでも入室管理のほか、入って欲しくない部屋の扉に開閉センサーを付けることで無用なトラブルの防止にも役立つはずです。
−−BtoBサービスのブランド名は現時点で検討中とのことですが、OEMのような形でのサービス提供も行っていく予定でしょうか。また、ユーザーがサービスを体験できるような機会を用意されていく予定はありますでしょうか。
そうですね。当社でも自社ブランドの立ち上げを検討しておりますが、各事業者さんの個別ブランドでの展開も歓迎です。こうしたサービス自体が真新しいものだと思うので、いろいろな事業者の方々とともに一緒に新しい価値を創造していきたいと考えています。
また、体験の機会という点については、法人を対象に1ヶ月程度のお試しプランを用意しています。まずはサービスを使っていただいて導入のメリットを感じていただければと思います。
−−最後にMANOMA、BtoBサービスを含めてスマートホーム事業の今後の構想を教えてください。
当面の間は周辺機器との連携、暮らしサポートを含めたサービスの拡張を積極的に進めていきます。その上で、豊富なエンタメコンテンツに裏付けされた「楽しさ」もソニーという企業が持つ一面なので、将来的にはそこに対するユーザーの期待感にも応えていきたいです。
便利と安全という提供価値をベースにしながら、ユーザーから「ソニーのスマートホームって面白い」と思ってもらえるサービスを目指していきます。一方で、BtoBサービスについては他社との連携も図りながら、時代に則したスピード感を持って様々な事業者の課題解決につながるサービスを提供していきます。
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